両鼻から鼻血が出る原因とは?危険な病気のサインと正しい止め方

目次
両鼻から鼻血が出る原因とは?危険な病気のサインと正しい止め方
両鼻から鼻血が出る原因とは?危険な病気のサインと正しい止め方
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 両鼻から鼻血が出る原因とは?危険な病気のサインと正しい止め方

突然、片方だけでなく左右両方の鼻の穴から血が流れ出し、強い恐怖や不安を感じた経験はないでしょうか。ティッシュで押さえても血が止まらず、喉の奥にまで血液が流れ込んでくると、「重大な病気の前兆ではないか」「脳の血管が切れたのではないか」と慌ててしまう方が少なくありません。

一般的な鼻血の約9割は鼻の入り口付近にある静脈の損傷ですが、両方の鼻から同時に出血するケースでは、局所的な粘膜トラブルだけでなく、全身性の疾患や動脈性の大量出血が潜んでいる場合があります。現場の臨床データや救急医療の知見をもとに、両鼻から血が出るメカニズムや背景にある危険なサイン、命に関わる疾患の見分け方、そして科学的に正しい応急処置の手順を徹底検証します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:両鼻から血が出る主な原因は、鼻の奥で溢れた血液が反対側に回り込む物理的現象、または高血圧や血液凝固異常といった全身性疾患によるものです。
  • 要点2:「上を向く」「首の後ろを叩く」「ティッシュを奥まで詰める」は誤った対応であり、血液の誤嚥や粘膜の再損傷を招く危険なNG行動です。
  • 要点3:正しい圧迫止血を20分以上続けても止まらない場合や、血圧が異常に高い場合、全身に紫斑を伴う場合は、迷わず耳鼻咽喉科の受診や救急要請が必要です。

突然の両鼻から鼻血は危険な病気のサイン?一体なぜ両方から出るのか徹底解明

人間の鼻腔は、中央にある「鼻中隔(びちゅうかく)」という軟骨と骨の壁によって左右に仕切られています。解剖学的に左右の鼻腔は独立しているため、同時に両方の血管が破綻することは本来それほど多くありません。では、なぜ「両鼻から同時に出血している」ように見えるのでしょうか。

最大の理由は、片側の鼻腔で発生した大量の血液が、鼻の最深部(上咽頭付近)を通ってもう一方の鼻腔へと溢れ出している現象です。鼻腔の奥は喉(咽頭)の手前で空間がつながっています。そのため、出血量が多いと片側の鼻腔の許容量を超え、喉へ落ちると同時に反対側の鼻腔へ逆流し、あたかも両方の穴から同時に吹き出しているように見えます。

もうひとつの理由は、左右両側のキーゼルバッハ部位損傷が同時に起きているケースです。小鼻の内側、鼻中隔の前下部に位置するキーゼルバッハ部位は、細い毛細血管が網目状に集まる粘膜の非常に薄いエリアです。アレルギー性鼻炎や空気の極度な乾燥、頻繁な鼻かみや鼻ほじりによって左右両側の粘膜がびらん(ただれ)を起こしていると、わずかな刺激で両穴から同時に出血します。

ただし、局所的な刺激だけでなく、血管そのものの内圧上昇や血液を固める機能の低下が原因となっている場合、両鼻からの出血は重篤な全身疾患の初期シグナルである可能性を否定できません。単なる「のぼせ」や「乾燥」と自己判断せず、出血の性状と付随する症状を慎重に見極める必要があります。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:medicaldoc.jp)

【実態検証】相談事例と臨床データに見る「両鼻出血」の危険度比較

医療相談プラットフォームや耳鼻咽喉科の臨床現場では、「夜間に両側から血が出て口の中まで真っ赤になった」「大人が片方または両方から繰り返し出血する」といった相談が数多く寄せられています。日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会などの資料や臨床統計に基づき、鼻出血のタイプ別の特徴と危険度を比較しました。

出血パターン・病態主な発生要因と特徴止血までの目安時間危険度と受診判断
前方性静脈出血(通常型)キーゼルバッハ部位の毛細血管破綻。全体の約90%を占める。滲み出るような出血。適切な圧迫で5〜15分以内低〜中:頻回に繰り返す場合は日中に耳鼻科受診
高血圧性鼻出血動脈硬化と急激な血圧上昇。血管壁が破れ、拍動性または持続的に湧き出る。圧迫しても20分以上止まりにくい高:血圧測定と速やかな医療機関受診が必要
後方性動脈出血蝶口蓋動脈などの太い動脈損傷。鼻腔の奥から両鼻や口へ大量に流出。通常の小鼻圧迫では止血不能極めて高(救急):迅速な専門的止血術(ガーゼパッキング・焼灼)が必須
血液凝固異常・血液疾患血小板減少、抗凝固薬服用、白血病など。じわじわと止まらず両鼻から滲む。圧迫解除後すぐに再出血高:血液内科または内科での血液検査が必須

データが示す通り、両鼻から溢れ出るほどの出血は、通常のキーゼルバッハ部位からの微小な出血ではなく、後方からの動脈性出血や高血圧が関与している割合が高くなります。特に中高年層において、止血処置を行っても20分以上勢いが衰えない場合は、家庭内での処置限界を超えていると認識してください。

鼻血が止まらない危険な病気とは|高血圧・血液疾患・動脈性出血の初期症状

両鼻から勢いよく出血したり、頻繁に止まらなくなったりする場合、背後に潜む疾患のリスクを把握しておくことが不可欠です。臨床上、特に注意を要する代表的な病態について解説します。

高血圧と動脈硬化による血管破綻

中高年以降の鼻血で最も警戒すべき要素が高血圧と両鼻の鼻血の密接な関連性です。加齢や生活習慣病によって動脈硬化が進むと、血管の柔軟性が失われて脆くなります。そこに寒暖差、入浴、飲酒、強いストレス、排便時のいきみなどで急激な血圧上昇が加わると、鼻腔内の細動脈が圧力に耐えきれず破裂します。

高血圧による出血は血管内圧が高いため、小鼻を少し押さえた程度では血栓(かさぶた)が形成されず、血が両鼻や喉へとどんどん溢れ出します。降圧管理が不十分な状態が続くと再出血を繰り返すため、耳鼻科での止血と並行して内科での血圧コントロールが必須です。

血液疾患と凝固異常の初期シグナル

血液そのものが固まりにくくなる病態も、鼻血が止まらない危険な病気の代表格です。血液中の血小板が減少したり、凝固因子の働きが阻害されたりすると、わずかな粘膜の擦れでも両方の鼻からだらだらと出血が続きます。

血液疾患と鼻出血の初期症状として現れやすい疾患には以下があります:

  • 白血病・再生不良性貧血:正常な血小板や赤血球、白血球が作られなくなる病気です。鼻血のほか、歯茎からの出血、全身の皮膚に現れる赤や紫の斑点(点状出血・紫斑)、倦怠感、発熱を伴うことがあります。
  • 特発性血小板減少性紫斑病(ITP):自己免疫の異常によって血小板が破壊される疾患です。ぶつけた覚えのない青あざや止まりにくい鼻出血が初発症状となります。
  • 肝硬変・重度肝機能障害:肝臓は血液を凝固させる因子を生成する工場であるため、肝機能が低下すると著しく血が止まりにくくなります。
  • 抗血栓薬(抗凝固薬・抗血小板薬)の服用:心筋梗塞や脳梗塞の予防薬(ワーファリン、バイアスピリン、DOACなど)を服用している方は、血液がサラサラになっているため、日常的な鼻血でも大量出血になりやすい傾向があります。

太い血管から噴出する動脈性鼻出血の脅威

鼻腔の後方を通る「蝶口蓋動脈(ちょうこうがいどうみゃく)」などの太い動脈が破綻する動脈性鼻出血は、極めて危険な救急疾患です。出血部位が深部にあるため、外側からの圧迫が届きません。短時間で大量の血液が両鼻から噴き出し、洗面器がいっぱいになるほどの勢いで吐血のように口からも排出されます。血圧低下や出血性ショックを引き起こすリスクがあるため、一刻を争う止血処置が求められます。

鼻血の塊が出る理由とは?

「レバーのようなゼリー状の血の塊が鼻や口から出てきて驚いた」という声は非常に多く聞かれます。鼻血の塊が出る理由は、鼻腔内に溜まった血液が生体の自然な防御反応(凝固カスケード)によってゼリー状に固まったものです。血の塊自体は危険な毒素などではなく、体が血を止めようと働いた結果ですが、塊が大きすぎる場合や次々と排出される場合は、それだけ鼻腔内で大量の出血が持続している証拠です。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:saiseikai.or.jp)

子どもの両鼻からの鼻血と大人の鼻出血|年齢別の主な要因と見極め方

鼻出血の原因は、患者の年齢層によって大きく二分されます。小児と成人では発症メカニズムが全く異なるため、世代に応じた冷静なアセスメントが必要です。

子どもの両鼻からの鼻血:アレルギーと物理的刺激が主体

小児科や耳鼻科の相談で頻発する子どもの両鼻からの鼻血のほとんどは、アレルギー性鼻炎や風邪に伴う粘膜の炎症、そして「無意識の鼻ほじり」が原因です。子どもの鼻粘膜は大人に比べて非常に薄く、キーゼルバッハ部位の血管網も未熟です。睡眠中や寝起き、入浴後などに体温が上がると血管が拡張し、寝相の擦れや指の刺激で容易に出血します。

子どもが両鼻から血を流し、口の周りや布団を血で染めると保護者はパニックに陥りがちですが、機嫌が良く、顔色が良好で、10分前後の小鼻圧迫で止まるようであれば過度な心配はいりません。ただし、「ぶつけていないのに手足にあざが多数ある」「発熱が続く」「顔色が青白い」といった症状が併発している場合は、速やかに小児科で血液検査を受けてください。

大人の両鼻出血:生活習慣病と器質的疾患の警戒

大人の場合は、単なる物理的刺激にとどまらず、前述の高血圧や動脈硬化、あるいは鼻中隔弯曲症が背景にあるケースが目立ちます。鼻中隔が極端に曲がっていると、空気の通り道が狭くなった側の粘膜が気流で乾燥し、反対側にも代償性の負荷がかかることで、両側の粘膜が慢性的に荒れて出血を繰り返します。また、ごく稀ではありますが、鼻腔や副鼻腔内にできた腫瘍(乳頭腫や悪性腫瘍)が出血源となっている事例もあるため、大人が理由もなく繰り返す出血には精密検査が推奨されます。

一般に知られていない盲点と鼻血でやってはいけないNG行動

昔から民間療法として伝わっている鼻血の対処法の中には、医学的に明確な誤りであり、むしろ症状を悪化させる危険な行動が数多く存在します。現場の医師が警鐘を鳴らす鼻血でやってはいけないNG行動を正しく理解しておきましょう。

  • NG行動1:頭を後ろに倒して上を向く
    最も多い間違いです。頭を後ろに反らせると、血液が喉の奥へ一気に流れ込みます。血液を飲み込むと胃を強烈に刺激して吐き気や嘔吐を引き起こし、気管に入ると誤嚥性肺炎や窒息を招く恐れがあります。
  • NG行動2:首の後ろをトントン叩く
    医学的根拠は一切ありません。叩く衝撃で血圧が上がったり、出血部の血栓が剥がれて出血が勢いを増す原因になります。
  • NG行動3:ティッシュペーパーを細長く丸めて鼻の奥深くに詰める
    ティッシュの繊維は粗く、抜く際にせっかく固まりかけたかさぶたを剥がして再出血を引き起こします。また、奥深くに詰めすぎると粘膜を傷つけ、除去時に激痛を伴います。
  • NG行動4:鼻の骨(硬い部分)を押さえる
    目頭に近い硬い鼻骨を押さえても、出血点であるキーゼルバッハ部位は圧迫されません。
  • NG行動5:血が止まった直後に強く鼻をかむ・激しい運動や入浴をする
    止血直後の血栓は極めて不安定です。血圧が上がったり鼻をかんだりすると一瞬で再出血します。当日の飲酒や長風呂は絶対に避けてください。
公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:lookaside.instagram.com)

命を守る正しい鼻血の止め方応急処置マニュアル

鼻血が出た際、最も重要かつ効果的なのは、国際的なガイドラインでも推奨されている「前傾姿勢での直接圧迫止血法」です。慌てずに以下のステップを実践してください。

【図解手順】科学的に正しい圧迫止血の手順

  1. 座って少し前かがみの姿勢をとる:椅子に深く腰掛け、頭を心臓より高い位置に保ちながら、やや顎を引いて前傾姿勢になります。血液が喉に回らないようにします。
  2. 喉に流れてきた血は飲み込まずに吐き出す:口の中に溜まった血液はティッシュや洗面器に静かに吐き出してください。
  3. 両側の「小鼻」を親指と人差し指で強くつまむ:小鼻(鼻の穴のすぐ上の膨らんだ柔らかい部分)を、中央の骨に向かって左右からしっかりと挟み込みます。両鼻から血が出ている場合でも、小鼻全体を強力に密着させれば両側のキーゼルバッハ部位が圧迫されます。
  4. 途中で指を離さず10〜15分間キープする:「止まったかな?」と途中で指を緩めて確認すると、形成途中の血栓が破壊されます。時計を見て最低10分間は絶対に指を離さないでください。
  5. 鼻根部や首筋を冷やす(補助的処置):保冷剤や冷たいタオルを鼻の付け根や首の後ろに当てると、局所の血管が収縮し止血を助けます。

もし詰め物をする必要がある場合は、ティッシュではなく清潔な医療用脱脂綿(コットン)を適度な大きさに丸め、ワセリンを薄く塗ってから鼻の入り口付近に優しく挿入し、その上から小鼻をつまんでください。

【プロの結論】耳鼻咽喉科の受診基準と救急車を呼ぶべき緊急度の判断

鼻血の多くは家庭内での正しい処置で治まりますが、医療介入の遅れが重大な結果を招くケースも存在します。迷った際の両鼻出血の受診目安および耳鼻咽喉科の受診基準を整理しました。

救急車(119番)の要請を考慮すべき緊急サイン

  • 小鼻を強く圧迫し続けても20〜30分以上血が止まらない
  • 喉の奥へ滝のように血液が流れ込み、息苦しさや窒息感がある
  • 短時間で洗面器がいっぱいになるほどの出血があり、意識の混濁、めまい、冷や汗、顔面蒼白が見られる
  • 頭部や顔面を強く強打した直後に出血が始まった(頭蓋底骨折の疑い)

速やかに医療機関(耳鼻咽喉科・内科)を受診すべき基準

  • 止血はできたものの、週に何度も両鼻や片鼻からの出血を繰り返す
  • 手足や体に原因不明のあざ(紫斑)が増えている、歯茎からも出血する
  • 高血圧の持病があり、家庭用血圧計で測定した収縮期血圧が著しく高い(180mmHg以上など)
  • 抗凝固薬や抗血小板薬を服用中である

耳鼻咽喉科では、内視鏡(鼻咽腔ファイバースコープ)を用いて出血点を正確に特定し、電気メスや化学薬品を用いた「粘膜焼灼術(アドレナリンガーゼ・バイポーラ凝固)」や、バルーンカテーテルによる確実な圧迫止血を行うことができます。放置して貧血や低血圧ショックに陥る前に、専門医の診断を仰ぐことが重要です。

【両鼻からの鼻血】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:両方の鼻からレバーのような血の塊が出てきましたが、重大な病気でしょうか?
A1:血の塊自体は、鼻腔内に溜まった血液が固まった正常な生体反応です。ただし、塊が出るということは、鼻の中でそれ相応の量の出血が起きていることを意味します。塊が出た後も出血が止まらない場合や、何度もレバー状の塊が排出される場合は、後方出血や高血圧が疑われるため耳鼻咽喉科を受診してください。

Q2:高血圧の持病があります。両鼻から血が出た際、手持ちの降圧薬を勝手に飲んでも良いですか?
A2:自己判断での追加服用は避けてください。急激に血圧を下げすぎると脳血流が低下し、脳梗塞などを引き起こす危険があります。まずは座って安静を保ち、小鼻をしっかり圧迫止血してください。血が止まらない場合や血圧が異常高値を示す場合は、かかりつけ医や救急外来へ連絡し、医師の指示を仰いでください。

Q3:子どもが夜中に両鼻から大量に出血し、シーツが血だらけになりました。今すぐ夜間救急に行くべきですか?
A3:子どもの鼻血は出血量が多く見えても、前傾姿勢で小鼻を10〜15分しっかり圧迫すれば止まることがほとんどです。止血後に本人の顔色が良く、呼吸が安定しており水分が摂れる状態であれば、朝まで様子を見て日中に耳鼻科を受診すれば問題ありません。ただし、20分以上圧迫しても勢いが衰えない場合や、ぐったりして意識が朦朧としている場合は、直ちに夜間救急を受診してください。

まとめ:焦らず正しい初期対応を行い冷静に危険サインを見極めよう

突然の両鼻からの出血は誰にとっても衝撃的な出来事ですが、メカニズムの多くは片側からの血液の回り込みや、毛細血管が集中するキーゼルバッハ部位の損傷によるものです。まずは「頭を倒さず前傾姿勢になり、小鼻を指で10分以上強く挟み続ける」という基本の応急処置を徹底してください。

一方で、20分以上止まらない頑固な出血、高血圧や血液疾患の兆候、全身のあざを伴う場合は、体が発している重大な危険信号です。自己流の民間療法に頼ることなく、適切なタイミングで耳鼻咽喉科や救急医療機関と連携し、根本的な原因を解明して健康を守りましょう。 (出典: 両 鼻 から 鼻血(Yahoo!ニュース))

両 鼻 から 鼻血
両 鼻 から 鼻血
両 鼻 から 鼻血